- コルチゾールとは？ コルチゾールは、私たちの体内で自然に作り出されるホルモンの一種です。副腎という臓器から分泌され、その働きは多岐に渡り、生命維持に欠かせない重要な役割を担っています。 コルチゾールは、ストレスに対処する際に分泌が増えることから、「ストレスホルモン」と呼ばれることもあります。例えば、仕事でプレッシャーを感じたり、激しい運動をしたり、怪我を負ったりした際には、コルチゾールが分泌され、心身がストレスに耐えられるようにサポートします。具体的には、血圧や血糖値を上昇させ、エネルギーをすぐに使える状態にすることで、私たちは困難な状況にも対応できるようになるのです。 また、コルチゾールは体内時計を整える役割も担っています。一般的に、コルチゾールの分泌量は朝に最も高く、日中にかけて徐々に減少し、夜に最も低くなります。このコルチゾールの分泌リズムによって、私たちは自然な睡眠と覚醒のサイクルを維持することができるのです。 さらに、コルチゾールは免疫機能の調整にも関わっています。炎症を抑えたり、免疫反応を調整したりすることで、私たちの身体を守ってくれています。 このように、コルチゾールは私たちの健康に欠かせない様々な役割を担っています。しかし、ストレスにさらされ続けるとコルチゾールが過剰に分泌され、不眠、疲労感、免疫力の低下、体重増加などの原因となる可能性もあります。心身の健康を保つためには、コルチゾールの働きを理解し、ストレスを適切に管理することが大切です。

私たちの肌は、毎日休むことなく、空気や紫外線、細菌など、さまざまな外部からの刺激にさらされています。このような過酷な環境から身を守ってくれるのが、肌に備わっている「バリア機能」です。 バリア機能は、私たちの肌の表面にある薄い層である「角層」が担っています。角層は、レンガを積み重ねたような構造をしていて、その一番外側を覆っているのが「コーニファイドエンベロープ」と呼ばれる、とても丈夫な膜です。 コーニファイドエンベロープは、まるで肌を包む一枚の保護フィルムのような役割を果たし、肌内部の水分が蒸発するのを防ぐとともに、外部からの刺激物質が肌内部に侵入するのをブロックします。この働きによって、私たちの肌は乾燥や肌荒れなどのトラブルから守られているのです。 しかし、このコーニファイドエンベロープは、加齢や紫外線、乾燥などの影響によって、その働きが弱まってしまうことがあります。すると、肌はバリア機能を十分に発揮することができなくなり、乾燥しやすくなったり、外部からの刺激に敏感に反応してしまったりします。 健康で美しい肌を保つためには、このバリア機能を正常に保つことがとても重要です。毎日のスキンケアでしっかりと保湿を行い、紫外線対策を心がけるなど、肌への負担を減らすように意識しましょう。