コスメを知りたい
先生、化粧品の成分表に『セレシン』って書いてあるんですけど、どんなものなんですか?
コスメ研究家
いい質問だね。『セレシン』は、天然の鉱物からとれる、ロウのような成分なんだ。口紅やリップクリームに使われることが多いかな。
コスメを知りたい
ロウみたい、ということは、固める働きがあるんですか?
コスメ研究家
その通り! セレシンを加えることで、口紅の形をしっかり保ったり、熱で溶けにくくしたりする効果があるんだよ。
天然由来の安定剤
口紅やリップクリームなどの化粧品の裏側にずらりと並ぶ成分表示。「セレシン」という言葉を目にしたことはありますか?あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、実は私たちの身近な化粧品に使われている、天然由来の成分です。
セレシンは、石油から得られる鉱物の一種から抽出したワックス成分です。石油由来と聞くと、お肌に刺激が強そうなイメージを持つかもしれません。しかし、セレシンは精製過程できちんと不純物を取り除いているため、安全性が確認されています。
化粧品に配合される成分には、それぞれ役割があります。では、セレシンは一体どのような働きをしているのでしょうか?
セレシンの大きな役割は、化粧品の形状を安定させ、品質を保つことです。リップクリームを例に考えてみましょう。リップクリームは、気温の変化によって溶けたり固まったりすることがあります。セレシンを配合することで、熱による変形を防ぎ、なめらかな使い心地を維持することができます。
また、セレシンには口紅のツヤ感を出し、色持ちを良くする効果も期待できます。さらに、唇の表面を保護する役割も担っています。
このように、セレシンは私たちの身近な化粧品に欠かせない成分の一つなのです。
成分名 | 由来 | 主な役割 |
---|---|---|
セレシン | 石油由来の鉱物ワックス | – 化粧品の形状安定 – 品質保持 – 熱による変形防止 – なめらかな使い心地 – ツヤ感アップ – 色持ちアップ – 唇の表面保護 |
なめらかな塗り心地の秘密
口紅やリップクリームなど、スティック状の化粧品を滑らかに塗るためには、程よい硬さと滑らかさを両立させる必要があります。その秘密を握る成分の一つが、セレシンというワックスです。
セレシンは、石油から精製されるワックスの一種で、常温では固体ですが、唇に触れると体温でわずかに溶け始めます。この性質が、スティック状の化粧品に滑らかな塗り心地を与える秘密です。固すぎず柔らかすぎない絶妙な硬さを保ちながら、唇の上をスルスルと滑るように伸びていきます。
また、セレシンにはツヤを出す効果もあります。唇の表面に均一な薄い膜を形成することで、光を反射し、美しいツヤを与えます。さらに、この膜が外部の刺激から唇を守る役割も果たし、つけたての美しい仕上がりを長時間キープします。
このように、セレシンは、スティック状の化粧品にとって、使用感と仕上がりの両方を左右する重要な成分と言えるでしょう。
成分 | 特徴 | 効果 |
---|---|---|
セレシン | ・石油由来のワックス ・常温では固体 ・体温でわずかに溶ける |
・滑らかな塗り心地を与える ・ツヤを出す ・唇を外部の刺激から守る ・仕上がりの持続性を高める |
安全性は?
– 安全性は?セレシンは、元々は石油から抽出される物質ですが、化粧品に使用される際には、厳しい精製過程を経て不純物が取り除かれています。そのため、一般的には安全性が高い成分として知られており、これまでにも深刻なアレルギー反応や肌トラブルの報告はほとんどありません。実際に、セレシンは口紅やリップクリーム、ハンドクリームなど、肌に直接触れることの多い製品に幅広く使用されています。繊細な唇や肌にも安心して使用できる成分として、多くの化粧品メーカーから信頼を得ています。しかしながら、どんなに安全性の高い成分でも、体質や体調によっては、ごく稀に肌に合わない場合があります。使用中に赤みやかゆみ、刺激などの異常を感じた場合は、直ちに使用を中止してください。そのまま使い続けると症状が悪化する可能性もありますので、自己判断せずに、皮膚科医に相談することをおすすめします。
項目 | 内容 |
---|---|
安全性 | 高い。厳しい精製過程を経ており、アレルギー反応や肌トラブルの報告は少ない。 |
使用箇所 | 口紅、リップクリーム、ハンドクリームなど、肌に直接触れることが多い製品。 |
注意点 | 体質や体調によっては、まれに肌に合わない場合がある。赤みやかゆみ、刺激などの異常を感じたら使用を中止し、皮膚科医に相談する。 |