コスメ研究家

- 塗布色とは塗布色とは、ファンデーションや口紅といった化粧品を、実際に肌にのせた時に目で見て分かる色のことを指します。お店で商品を選ぶ際に私たちが目にするのも、この塗布色です。しかし、この塗布色、実は様々な要因によって変化しやすい、繊細な一面を持っているのです。例えば、同じ口紅でも、唇の色や状態によって、発色が大きく変わる場合があります。これは、唇の水分量や、唇そのものが持つ色素によって、口紅の pigment が影響を受けるためです。乾燥した唇に塗れば、色が濃くはっきり出ることが多く、反対に、潤った唇に塗れば、色が馴染んで薄く見える傾向があります。また、ファンデーションの場合、肌の色や質感を整えるために、製品によって様々な色味や明るさが用意されています。しかし、自分の肌色に完全に一致する色を見つけることは容易ではありません。なぜなら、肌色は、季節や体調、環境によって微妙に変化するからです。さらに、ファンデーションの塗り方によっても、仕上がりの色が変わってきます。薄く伸ばせば自然な仕上がりになり、重ね塗りするとカバー力が増しますが、その分色が濃く見えるでしょう。このように、塗布色は、化粧品そのものの色だけでなく、肌や唇の状態、環境、塗り方など、様々な要素が複雑に絡み合って決まるものなのです。自分にぴったりの色を見つけるためには、実際に試してみて、自分の肌や唇でどのように発色するのか、じっくりと確かめることが大切です。

- 塗布具つき容器とは塗布具つき容器とは、化粧料を入れる容器と、肌に直接塗るための用具が一体化しているものを指します。従来の容器のように、別途ブラシやスポンジなどを用意する必要がないため、手軽にメイクができるという利点があります。例えば、マニキュアのような液体状の化粧品を爪に塗る場合、従来はハケがついた蓋を開けて、そこから別のブラシを使って塗っていました。しかし、塗布具つき容器の場合は、容器とブラシが一体化しているため、蓋を開けてすぐに塗ることができます。この塗布具つき容器は、マニキュアだけでなく、マスカラやアイシャドウ、リキッドファンデーションなど、様々な種類の化粧品で採用されています。特に、液状やクリーム状の化粧品に多く用いられています。塗布具つき容器の形状は、化粧品の用途や種類によって様々です。例えば、マスカラには、まつげを長く見せる効果を高めるために、ブラシ部分がコーム状やアーチ状になっているものがあります。また、リキッドファンデーションには、肌に均一に塗布できるように、スポンジ部分が平らなものや丸みを帯びたものなどがあります。このように、塗布具つき容器は、化粧品の特性に合わせて設計されているため、誰でも簡単に、そして美しくメイクを楽しむことができる便利なアイテムと言えるでしょう。