コスメを知りたい
先生、「ウェーブ力」って、化粧品の成分表に書いてあることがありますけど、どんなものなんですか?
コスメ研究家
良い質問ですね。「ウェーブ力」は、髪の毛を曲げる力の強さを表すものですよ。パーマ液に入っている成分で、この力が強ければ強いほど、しっかりカールがかかります。
コスメを知りたい
そうなんですね!じゃあ、ウェーブ力が強いパーマ液を使えば、誰でも簡単にしっかりカールできるんですか?
コスメ研究家
そうとも言い切れないんです。髪の毛質によって、ウェーブ力の影響は変わってきます。また、強い力だと髪への負担も大きくなってしまうので、美容師さんが髪の状態を見て、適切な強さのパーマ液を選んでくれるんですよ。
ウェーブ力とは
ウェーブ力とは
ウェーブ力とは、パーマ液の強さを表す目安となるものです。パーマ液には、髪の内部で結合している部分を一度切り離し、再び結合させることで、くせ毛のような状態を作る働きがあります。このウェーブ力が強いほど、髪にしっかりとしたカールを作ることができます。例えば、しっかりとした巻き毛のようなカールを求める場合に、ウェーブ力の強いパーマ液を使用します。
しかし、ウェーブ力が強すぎると、髪への負担も大きくなってしまいます。ウェーブ力が強すぎるパーマ液を使用すると、髪の毛がチリチリになってしまう可能性もあるため、注意が必要です。自分の髪質や、どのようなカールにしたいのかをよく考えてから、適切なウェーブ力のパーマ液を選ぶようにしましょう。美容師さんと相談しながら決めるのがおすすめです。
項目 | 説明 |
---|---|
ウェーブ力 | パーマ液の強さを表す目安 |
効果 | 髪の結合を切り離し再結合することでカールを作る |
ウェーブ力とカールの関係 | 強いほどしっかりしたカール、弱いほど緩やかなカール |
メリット | しっかりとしたカールを作ることができる |
デメリット | 強すぎると髪への負担が大きくなり、ダメージにつながる可能性がある |
注意点 | 髪質や仕上がりの希望に合わせて、適切なウェーブ力のものを使用する |
髪質に合わせたウェーブ力の選択
パーマをかけるときに、誰もが憧れるのは、思い描いたとおりのウェーブヘアを実現することでしょう。しかし、一口にウェーブヘアと言っても、その仕上がりには大きく影響するのが「ウェーブ力」です。ウェーブ力とは、パーマ剤が持つ髪の毛を曲げる力の強さのこと。このウェーブ力を髪質や髪の状態に合わせて選ぶことが、パーマの成功の鍵を握っています。
では、具体的にどのような髪質にどの程度のウェーブ力が適しているのでしょうか?
細い髪やダメージを受けている髪は、もともと強度があまり強くありません。そのため、強いウェーブ力のパーマ剤を使用してしまうと、髪に負担がかかりすぎてしまい、チリチリとした不自然な仕上がりになってしまう可能性があります。このような髪質には、弱いウェーブ力のパーマ剤を選び、ふんわりと柔らかな質感のウェーブヘアを目指しましょう。
一方、太くて健康な髪には、弱いウェーブ力のパーマ剤では、ウェーブがしっかりと形成されず、すぐに取れてしまうことがあります。このような髪質には、強いウェーブ力のパーマ剤を使用して、しっかりとしたカールを形成する必要があります。
美容師さんと相談しながら、自分の髪質にぴったりのウェーブ力のパーマ剤を選び、理想のウェーブヘアを手に入れましょう。
髪質 | ウェーブ力 | 仕上がりイメージ |
---|---|---|
細い髪、ダメージヘア | 弱い | ふんわりと柔らかな質感のウェーブヘア |
太くて健康な髪 | 強い | しっかりとしたカール |
パーマ剤の種類とウェーブ力
– パーマ剤の種類とウェーブ力パーマをかけると一言で言っても、なりたい髪型や髪質によって使用する薬剤が変わってきます。大きく分けて、チオグリコール酸系とシステイン系の二つがあり、それぞれに特徴があります。-# チオグリコール酸系チオグリコール酸系は、美容室でパーマをかける際に、一般的に使われている薬剤です。ウェーブが強くかかりやすく、短時間で施術が完了するのが特徴です。そのため、しっかりとしたカールやウェーブヘアを楽しみたい方に適しています。また、くせ毛をしっかり伸ばしたい場合にも効果を発揮します。一方、髪への負担が大きいという側面もあり、施術後は適切なヘアケアが必要となります。-# システイン系システイン系は、チオグリコール酸系に比べて、髪への負担が少ないのが特徴です。施術時間はチオグリコール酸系よりも長くなりますが、自然な仕上がりになる傾向があります。ふんわりとしたゆるいカールやウェーブヘアを楽しみたい方、ダメージが気になる方におすすめです。-# 自分に合ったパーマ剤を選ぼうパーマ剤を選ぶ際には、自分の髪質や仕上がりのイメージを美容師にしっかりと伝え、相談することが大切です。髪質に合っていない薬剤を使用すると、ダメージの原因となったり、思い通りの仕上がりにならなかったりすることがあります。美容師とじっくり相談しながら、自分にぴったりのパーマ剤を見つけ、理想のヘアスタイルを実現しましょう。
種類 | 特徴 | メリット | デメリット | おすすめ |
---|---|---|---|---|
チオグリコール酸系 | 一般的 | ウェーブが強くかかりやすい 施術時間が短い |
髪への負担が大きい | しっかりとしたカールやウェーブヘアにしたい人 くせ毛をしっかり伸ばしたい人 |
システイン系 | 髪への負担が少ない | 自然な仕上がり ダメージが少ない |
施術時間が長い | ふんわりとしたゆるいカールにしたい人 ダメージが気になる人 |
ウェーブ力の評価方法
– ウェーブ力の評価方法パーマ剤を選ぶ際、そのウェーブ形成能力を正しく知ることはとても重要です。ウェーブの強さや持続性は、薬剤の成分や濃度、そして施術方法によって大きく左右されます。では、どのようにしてパーマ剤のウェーブ力を客観的に評価できるのでしょうか?そのために用いられるのが、キルビー法やスパイラルロッド法といった試験方法です。これらの方法は、毛髪の形状変化を数値化することで、ウェーブ力を定量的に評価することができます。キルビー法では、一定の長さにカットした毛束にパーマ剤を塗布し、一定時間経過後に水洗、乾燥させます。そして、乾燥後の毛束の形状を専用の器具で測定し、その曲がり具合からウェーブ力を算出します。一方、スパイラルロッド法では、異なる太さのロッドに毛束を巻き付け、パーマ剤を塗布します。一定時間後、ロッドから毛束を外し、形成されたカールの形状や大きさを比較することでウェーブ力を評価します。これらの試験方法に加え、近年では、実際に施術を行うのと近い条件下でウェーブ力を評価する試験方法も開発されています。具体的には、人間の頭部を模した模型に毛束を植毛し、その毛束に対してパーマ施術を行い、ウェーブの形成状態や持続性を評価します。このような試験方法は、より実際に近い環境下でのパーマ剤の性能を評価できるため、信頼性の高い結果を得られるという点で優れています。このように、ウェーブ力の評価方法は日々進化しており、より正確で信頼性の高い評価が可能になっています。これらの評価方法によって得られた情報は、美容師がお客様の髪質や希望に合わせた最適なパーマ剤を選択する上で、非常に役立ちます。
試験方法 | 概要 | 評価方法 |
---|---|---|
キルビー法 | 一定の長さにカットした毛束にパーマ剤を塗布し、乾燥後の形状を測定する | 乾燥後の毛束の曲がり具合からウェーブ力を算出 |
スパイラルロッド法 | 異なる太さのロッドに毛束を巻き付け、パーマ剤を塗布する | 形成されたカールの形状や大きさを比較 |
最新の試験方法 | 人間の頭部を模した模型に毛束を植毛し、パーマ施術を行う | ウェーブの形成状態や持続性を評価 |
美容師による最終チェック
パーマをかける際に、薬剤の持つウェーブ形成力は重要な要素です。しかし、それだけでお客様の理想のヘアスタイルが実現するとは限りません。最終的には、経験豊富な美容師による入念なチェックと判断が不可欠となります。お客様一人ひとりの髪質は千差万別であり、髪のダメージ具合や太さ、クセの出方なども考慮する必要があるからです。例えば、同じ強さのパーマ剤を使用しても、ダメージヘアではウェーブが出過ぎてしまったり、逆に健康な髪質ではカールが弱くなってしまったりすることがあります。
そこで、当サロンでは施術前に、お客様の髪の一部を用いてパーマ剤の反応を調べる「ハーフヘッドテスト」を必ず実施しております。これは、実際に薬剤を塗布し、ウェーブのかかり具合や仕上がりの質感、頭皮への刺激などを細かく確認するための重要なプロセスです。お客様の髪質を見極め、最適な薬剤の種類や濃度、施術時間などを調整することで、イメージ通りのカール感を実現し、ダメージリスクを最小限に抑えることを目指しています。
お客様の「なりたい」という想いを叶えるために、豊富な知識と経験を持つ当サロンのスタイリストが、カウンセリングから施術、アフターケアまで責任を持って担当させていただきます。安心してお任せください。
項目 | 説明 |
---|---|
パーマ剤の選定基準 | お客様一人ひとりの髪質(ダメージ具合、太さ、クセの出方など)を考慮する必要がある |
施術前のチェック | ハーフヘッドテスト(お客様の髪の一部を用いてパーマ剤の反応を調べる)を実施 |
ハーフヘッドテストの内容 | 実際に薬剤を塗布し、ウェーブのかかり具合や仕上がりの質感、頭皮への刺激などを細かく確認する |
ハーフヘッドテストの目的 | お客様の髪質を見極め、最適な薬剤の種類や濃度、施術時間などを調整することで、イメージ通りのカール感を実現し、ダメージリスクを最小限に抑える |