コスメを知りたい
先生、「毛髪のつや」って、キューティクルの状態が良いって事だけですか?
コスメ研究家
いいところに気がつきましたね!キューティクルの状態は重要ですが、それだけではありませんよ。確かに、キューティクルの表面がなめらかだと、光が綺麗に反射してつやが出ます。しかし、つやには、髪内部の要素も関係しているんです。
コスメを知りたい
髪内部の要素って、例えばどんなものですか?
コスメ研究家
例えば、髪の色素であるメラニンも関係しています。メラニンが多い髪ほど、内部反射が強くなってつやが出やすくなるんです。つまり、キューティクルとメラニンの両方が、美しいつやを生み出すために重要なんですよ。
つやと美しさの関係
私たちは普段何気なく”美しい髪”という言葉を口にしますが、では実際に”美しい髪”とは一体どのような状態の髪のことを指すのでしょうか?多くの人が美しい髪と聞いて思い浮かべる要素の一つに、つやがあります。つやのある髪は、まるで光を反射しているかのように輝き、見る人に健康で生き生きとした印象を与えます。
つやは髪の表面のなめらかさによって生まれます。髪の表面が整っていると、光が規則正しく反射し、あの美しいつやが生まれます。一方、傷んでパサついた髪は、表面が荒れているため光が乱反射してしまい、つやがなく、パサついた印象を与えてしまうのです。
朝の光を浴びてキラキラと輝く髪、夜のお出かけ前に丁寧にブローした後に感じる指通りの滑らかさとつやは、私たち自身の気分を高め、自信と高揚感を与えてくれるものです。
髪の美しさは、見た目の印象だけでなく、心の状態にも影響を与える力を持っていると言えるでしょう。
状態 | 特徴 | 見た目 |
---|---|---|
つやのある髪 | 髪の表面がなめらか 光が規則正しく反射 |
輝き、健康で生き生きとした印象 |
傷んでパサついた髪 | 髪の表面が荒れている 光が乱反射 |
つやがなく、パサついた印象 |
キューティクルがつやを生み出す仕組み
美しい髪の毛の輝き、それは毛髪表面を覆う薄いベール、「キューティクル」の状態によって大きく左右されます。キューティクルは、まるで魚の鱗のように、何層にも重なり合った構造をしています。この精巧な構造こそが、つややかな輝きを生み出す秘密を握っているのです。
キューティクルが整然と並んでいると、髪の表面は滑らかになり、まるで鏡のように光を規則正しく反射します。これが、私たちが「つやがある」と感じる美しい輝きの正体です。
反対に、キューティクルが傷ついて剥がれてしまうと、髪の表面は乱れて凸凹になってしまいます。すると、光はあらゆる方向に散乱してしまい、輝きを失ったパサパサとした印象を与えてしまうのです。
キューティクルは、髪の毛の美しさを保つために非常に重要な役割を担っています。キューティクルを健やかに保つためには、毎日のヘアケアで摩擦や熱などのダメージから守ることが大切です。
キューティクルの状態 | 髪の状態 | 光の反射 |
---|---|---|
整っている | 表面が滑らか | 光を規則正しく反射し、ツヤが出る |
傷ついている、剥がれている | 表面が乱れて凸凹になる | 光が乱反射し、ツヤがなくパサパサに見える |
二種類のつや
髪から感じる美しさの象徴である「つや」。実はこのつやには、大きく分けて二つの種類があることをご存知でしょうか?
一つ目は、「ミクロなつや」と呼ばれるものです。これは、顕微鏡レベルで見て初めてわかる、髪の毛一本一本が本来持つ、きめ細やかな輝きのことです。この輝きは、髪の表面を覆うキューティクルという透明な層が、光を鏡のように規則正しく反射することで生まれます。キューティクルが整っていると、光が綺麗に反射し、まるで宝石のようにキラキラと輝く美しい髪に見えます。
二つ目は、「マクロなつや」と呼ばれるものです。こちらは、髪全体を見たときに感じる、統一感のある自然な輝きのことです。ミクロなつやが個々の輝きだとすれば、マクロなつやは、それぞれの輝きが重なり合って生まれる、より大きな輝きと言えるでしょう。このつやは、髪の毛の向きが揃うことで、光がより多く反射されることで生まれます。まとまりがよく、サラサラとした髪は、光を効率的に反射するため、健康的で美しい印象を与えます。
つまり、誰もが憧れる、美しくつややかな髪を手に入れるためには、キューティクルを丁寧にケアしてミクロなつやを高めると同時に、髪全体のまとまりをよくしてマクロなつやも引き出すことが重要なのです。
つやの種類 | 説明 | 仕組み |
---|---|---|
ミクロなつや | 髪の毛一本一本が本来持つ、きめ細やかな輝き | キューティクルが光を規則正しく反射 |
マクロなつや | 髪全体を見たときに感じる、統一感のある自然な輝き | 髪の毛の向きが揃うことで、光がより多く反射 |
つやを生み出す要因
髪の毛のつやは、髪の表面を覆うキューティクルの状態だけで決まるのではありません。実は、髪の内部にあるメラニン色素の量や散らばり具合も大きく関係しているのです。メラニン色素が多い髪は、光を吸収しやすいため、つやが出にくく、反対にメラニン色素が少ない髪は、光を反射しやすいため、つやが出やすいという特徴があります。 例えば、一般的に金髪はつやが出やすく、黒髪はつやが出にくいと言われています。
また、髪の水分量もつやに影響を与える重要な要素です。髪は適切な水分量を保つことで、キューティクルが整いやすくなり、表面がなめらかになるため、光を規則的に反射してつやのある状態になります。逆に、乾燥した状態が続くと、キューティクルが傷つき、表面が粗くなってしまうため、光が乱反射してしまい、つやが失われてしまいます。毎日丁寧にシャンプーやトリートメントをすることはもちろんのこと、保湿効果の高いヘアケア剤を使用したり、ヘアオイルで髪に油分を補給したりするなどして、適切な水分量を保つように心がけましょう。
要素 | 詳細 | つやへの影響 |
---|---|---|
キューティクルの状態 | 髪の表面を覆う層。 | 整っていると光を規則的に反射し、つやが出る。傷ついていると光が乱反射し、つやがなくなる。 |
メラニン色素の量 | 髪内部の色素。 | 多いと光を吸収しやすく、つやが出にくい。少ないと光を反射しやすく、つやが出やすい。 |
髪の水分量 | 髪に含まれる水分量。 | 適切な水分量だとキューティクルが整い、つやが出る。乾燥するとキューティクルが傷つき、つやがなくなる。 |
つやを測定する方法
美しい髪と聞いて誰もが思い浮かべる要素の一つに、「つや」がありますよね。天使の輪や、サラサラと流れるような髪の毛…誰もが憧れるものです。しかし、この「つや」は、何となく美しいと感じることはできても、客観的に評価することは難しいと感じていませんか?
そこで今回は、髪の毛のつやを測定する方法について詳しく解説していきます。
つやの測定には、主に光の反射を利用した方法が用いられています。光が物質に当たると、一部は反射し、一部は吸収されます。この時、表面が滑らかなほど、光は同じ方向に反射されます。この反射を「正反射」と呼びます。逆に、表面が粗い場合には、光は様々な方向に散乱されます。これを「拡散反射」と呼びます。
髪の毛の場合、表面がなめらかで整っていると、正反射する光の量が多くなり、つやがあるように見えます。逆に、傷んでいたり、乾燥してしまっていると、表面が粗くなり、拡散反射の割合が多くなり、つやがないように見えてしまいます。
この光の反射の仕方の違いを利用して、つやを数値化する測定方法が開発されています。具体的には、髪の毛に光を当て、正反射光と拡散反射光の量の比率を測定することで、つやの程度を客観的に評価することができます。
近年では、この光の反射を利用した測定方法に加え、画像解析技術を用いてつやを数値化する技術も進歩しています。
これらの技術により、これまで感覚的にしか捉えることのできなかった「つや」を客観的に評価することが可能になりました。これにより、より効果的なヘアケア製品の開発や、一人ひとりに最適なヘアケア方法の提案など、様々な分野での応用が期待されています。
つやの状態 | 光の反射 | 見た目の印象 |
---|---|---|
つやがある | 正反射が多い | なめらかで整っている |
つやがない | 拡散反射が多い | 傷んでいたり、乾燥している |