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紫外線から肌を守る!UVケア化粧品の基礎知識

コスメを知りたい

先生、「紫外線透過率」って、低いほうが良いんですか?

コスメ研究家

いい質問だね!その通り!紫外線透過率が低いということは、お肌に届く紫外線の量が少なくなるということなんだ。だから、低い方がお肌にとっては良い影響があると言えるね。

コスメを知りたい

じゃあ、日焼け止めを選ぶときは、紫外線透過率が低いものを選べばいいんですね!

コスメ研究家

その通り!日焼け止めを選ぶときは、SPFやPAだけでなく、紫外線透過率も参考にすると良いね。ただし、紫外線透過率は、商品に必ず表示されているわけではないから注意が必要だよ。

紫外線透過率とは?

紫外線透過率とは?

– 紫外線透過率って?日差しを浴びると、肌は赤くなったり、黒くなったりしますよね。これは、太陽光に含まれる紫外線による影響です。
紫外線は、肌にシワやたるみなどの老化現象を引き起こす原因の一つとしても知られています。
そこで活躍するのが、日焼け止めです。日焼け止めは、肌に塗ることで、紫外線を遮断し、肌への影響を抑える効果があります。

この時、どれくらい紫外線を遮断できるのかを表す数値が「紫外線透過率」です。
紫外線透過率はパーセンテージで表され、数値が低いほど、その物質が紫外線を遮断する能力が高いことを意味します。

例えば、紫外線透過率1%の日焼け止めは、紫外線100のうち99を遮断し、1だけを透過させることを意味します。
反対に、紫外線透過率50%の日焼け止めであれば、紫外線100のうち50を透過させてしまうということになります。

つまり、日焼け止めを選ぶ際には、この紫外線透過率が低いものを選ぶことが、効果的に紫外線をカットするために重要になってくるのです。

紫外線透過率 説明 効果
低い(例:1%) 紫外線をほとんど遮断する(例:100のうち99を遮断) 高い
高い(例:50%) 紫外線を多く透過させる(例:100のうち50を透過) 低い

SPFとPAの関係

SPFとPAの関係

日焼け止めを選ぶ際に、必ず目にする「SPF」と「PA」という表示。どちらも紫外線から肌を守るための指標ですが、それぞれ異なる波長の紫外線に対する効果を示しています。

「SPF(Sun Protection Factor)」は、肌が赤くなるのを防ぐ効果、つまりUVB(紫外線B波)を防ぐ効果を示す指標です。UVBは、エネルギーが強く、肌の表面に作用して、短時間でも赤みや炎症を引き起こす紫外線です。SPFの値は、UVBをどの程度カットして、肌を守ることができるのかを表しており、数値が大きいほど、その効果は高くなります。例えば、「SPF30」の日焼け止めは、何も塗っていない状態と比べて、肌が赤くなるまでの時間を約30倍遅らせることができます。

一方、「PA(Protection Grade of UVA)」は、肌の奥深くまで届き、シミやしわなどの光老化を引き起こすUVA(紫外線A波)を防ぐ効果を示す指標です。「+」の数でその効果を表し、「+」が多いほど、UVAを防ぐ効果が高いことを示します。PAは、「PA+」から「PA++++」までの4段階で表示され、「PA++++」が最も効果が高く、UVAによる肌の黒ずみを防ぐ効果が期待できます。

日焼け止めを選ぶ際には、紫外線対策として「SPF」と「PA」の両方を考慮し、その日の活動内容や場所、時間帯に合わせた適切なものを選ぶようにしましょう。

指標 対象 効果 値の読み方
SPF (Sun Protection Factor) UVB
(紫外線B波)
肌が赤くなるのを防ぐ
(日焼け防止)
数値が大きいほど効果が高い
例:SPF30は、何も塗っていない状態と比べて、肌が赤くなるまでの時間を約30倍遅らせる
PA (Protection Grade of UVA) UVA
(紫外線A波)
肌の奥深くまで届き、シミやしわなどの光老化を防ぐ 「+」が多いほど効果が高い
PA+ < PA++ < PA+++ < PA++++

UVAとUVBの違い

UVAとUVBの違い

日差しの中に含まれる紫外線には、波長の違いによってA波とB波の二つの種類が存在します。

A波は肌の奥深くにある真皮まで到達するのが特徴です。真皮には肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンといった大切な成分が存在しますが、A波を浴び続けることでこれらの生成が阻害されてしまいます。その結果、肌のハリが失われ、シワやたるみの原因となってしまうのです。

一方、B波は肌の表面にある表皮に影響を与えます。B波はエネルギー量が強く、短時間で肌に炎症を引き起こします。いわゆる「日焼け」で肌が赤くなるのは、このB波による炎症が原因です。また、炎症がひどくなると、水ぶくれや痛みを伴うこともあります。

日焼け止めを選ぶ際には、A波とB波のどちらの紫外線も防ぐことができるものを選ぶようにしましょう。パッケージに「PA」という表示があればA波、「SPF」という表示があればB波を防ぐ効果があることを示しています。日焼け止めは毎日こまめに塗り直すことで、その効果を最大限に発揮することができます。

種類 特徴 肌への影響
A波 波長が長く、肌の奥深く(真皮)まで到達する
  • コラーゲンやエラスチンの生成を阻害
  • シワやたるみの原因
B波 波長が短く、肌の表面(表皮)に影響を与える
  • 炎症を引き起こし、日焼けの原因となる
  • ひどい場合は水ぶくれや痛みを伴う

日焼け止めの正しい使い方

日焼け止めの正しい使い方

日差しが強くなる季節、紫外線対策は欠かせませんね。しかし、日焼け止めをただ塗ればいいというわけではありません。効果的に紫外線を防ぐためには、正しい使い方をマスターすることが重要です。

まず、外出の30分前に、日焼け止めをムラなく塗るのがポイントです。顔はもちろんのこと、首や耳、手の甲など、露出する部分すべてに丁寧に塗り広げましょう。このとき、適量を意識することも大切です。少なすぎると効果が薄れてしまい、逆に多すぎると肌への負担が大きくなってしまいます。

そして、日焼け止めは、汗や水、皮脂などで流れ落ちてしまうことがあります。こまめに塗り直すことで、紫外線から肌を守りましょう。特に、汗をかいた後やタオルで顔を拭いた後などは、忘れずに塗り直してください。

最後に、日焼け止めは万能ではありません。日焼け止めだけで、すべての紫外線を防ぐことは難しいことを覚えておきましょう。日焼け止めと併用して、帽子や日傘、サングラスなども活用し、総合的な紫外線対策を行いましょう。

ポイント 詳細
塗るタイミング 外出の30分前
塗り方
  • ムラなく塗る
  • 顔だけでなく、首、耳、手の甲など露出する部分すべてに塗る
  • 適量を塗る
塗り直し
  • こまめに塗り直す
  • 汗をかいた後やタオルで顔を拭いた後なども塗り直す
注意点
  • 日焼け止めは万能ではない
  • 帽子や日傘、サングラスなども併用して総合的な紫外線対策を行う

まとめ

まとめ

一年を通して降り注ぐ紫外線から肌を守るためには、日焼け止めが欠かせません。日焼け止めを選ぶ際に、SPFやPA値を確認する方は多いと思いますが、紫外線透過率にも注目してみましょう。
紫外線透過率とは、その名の通り、肌に塗布した際にどれくらいの紫外線を通してしまうのかを表す数値です。紫外線透過率が低いほど、肌に届く紫外線の量が少なくなり、日焼けを防ぐ効果が高まります。
日焼け止めを選ぶ際には、SPFやPA値だけでなく、この紫外線透過率も合わせて考慮することで、より効果的に紫外線対策ができます。
例えば、真夏のレジャーなど、長時間強い紫外線に当たる場合は、紫外線透過率の低い日焼け止めを選ぶと安心です。一方、日常生活で短時間だけ外出する場合などは、紫外線透過率が比較的高い日焼け止めでも十分な場合があります。
このように、紫外線透過率を意識することで、シーンや目的に合わせて日焼け止めを使い分けることができます。そして、日焼け止めはこまめに塗り直すことが大切です。汗や皮脂で落ちてしまうこともあるため、2~3時間おきに塗り直すようにしましょう。また、日焼け止めだけに頼らず、帽子や日傘なども活用して、紫外線から肌を守りましょう。

項目 説明
紫外線透過率 肌に塗布した際にどれくらいの紫外線を通してしまうのかを表す数値。
数値が低いほど、日焼け止め効果が高い。
紫外線透過率の低い日焼け止め 長時間、強い紫外線に当たる場合におすすめ。(例:真夏のレジャーなど)
紫外線透過率の高い日焼け止め 日常生活で短時間だけ外出する場合などにおすすめ。
日焼け止めの使い方 こまめに(2~3時間おき)塗り直す。帽子や日傘も活用する。