コスメを知りたい
先生、制汗剤って汗の出口をふさいで汗を抑えるって本当ですか?
コスメ研究家
そうだね。塩化アルミニウムという成分が汗の出口を小さくすることで汗を抑えるんだ。他にどんな成分があるか、調べてみようか。
コスメを知りたい
はい!他にどんな成分があるのか調べてみます!
コスメ研究家
成分によって効果や使い心地も違うから、よく調べて自分に合ったものを選ぶといいよ!
汗を抑える仕組み
私たちが日常的に経験する汗は、体温調節という大切な役割を担っています。しかし、時に汗は臭いや見た目の問題を引き起こし、悩みの種となることもあります。そこで活躍するのが制汗剤です。
制汗剤は、汗の出口である汗腺に直接働きかけ、発汗そのものを抑える効果があります。その仕組みの鍵を握るのが、多くの制汗剤に含まれている「塩化アルミニウム水和物」という成分です。
塩化アルミニウム水和物は、汗腺に一時的に蓋をするように作用することで、汗の分泌を抑制します。
一方、汗の臭い対策として販売されている製品の中には、「制汗デオドラント剤」と呼ばれるものがあります。
制汗デオドラント剤は、制汗剤とは異なり、汗そのものを抑えるのではなく、殺菌作用によって臭いの原因となる雑菌の繁殖を抑え、臭いの発生を防ぎます。
ただし、実際の商品では、制汗剤と制汗デオドラント剤の両方の効果を兼ね備えたものが多く、商品名だけでは見分けが難しい場合も多いです。
そのため、商品を選ぶ際には、パッケージの裏などに記載されている成分表示を確認することが大切です。
種類 | 効果 | 仕組み |
---|---|---|
制汗剤 | 発汗抑制 | 塩化アルミニウム水和物が汗腺に蓋をして汗の分泌を抑える |
制汗デオドラント剤 | 臭い対策 | 殺菌作用で臭いの原因菌の繁殖を抑える |
効果の測り方
– 効果の測り方制汗剤の効果は、実際にどのくらい汗を抑えられるのか、客観的に評価することが重要です。そのために、いくつかの測定方法が用いられています。最も分かりやすいのは、目で見て汗の量を確認する方法です。制汗剤を使った部分と使っていない部分を見比べて、汗の量がどれだけ減っているかを調べます。この方法は手軽に行えるというメリットがありますが、正確な数値で評価できないという側面もあります。より正確に汗の量を測る方法としては、皮膚から蒸発する水分量を測定する方法があります。汗は蒸発する際に熱を奪うため、皮膚の表面温度が変化します。この温度変化を専用の機器で測定することで、間接的に汗の量を推定することができます。さらに、一定時間にどれだけの量の汗が分泌されたかを直接測定する方法もあります。この方法では、専用の機器を使って、一定時間内に皮膚から分泌された汗を収集し、その重量を測定します。このように、制汗剤の効果を測定する方法には様々なものがあります。それぞれの方法には一長一短がありますが、目的に合わせて適切な方法を選ぶことが大切です。
測定方法 | 説明 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
目で見て汗の量を確認する方法 | 制汗剤を使った部分と使っていない部分を見比べて、汗の量がどれだけ減っているかを調べる。 | 手軽に行える。 | 正確な数値で評価できない。 |
皮膚から蒸発する水分量を測定する方法 | 汗は蒸発する際に熱を奪うため、皮膚の表面温度を専用の機器で測定することで、間接的に汗の量を推定する。 | – | – |
一定時間にどれだけの量の汗が分泌されたかを直接測定する方法 | 専用の機器を使って、一定時間内に皮膚から分泌された汗を収集し、その重量を測定する。 | – | – |
厳しい基準
– 厳しい基準
私たちが日々使用している制汗剤は、国によってその捉えられ方や販売までの基準が大きく異なります。例えば、汗を抑える効果を期待して使用されることが多いアメリカでは、制汗剤は医薬品として分類されます。そのため、食品医薬品局(FDA)による厳しい効果評価基準が設けられ、その有効性や安全性が厳しくチェックされています。
一方日本では、制汗剤は医薬品医療機器等法に基づき、厚生労働省が承認審査を行います。有効性と安全性がしっかりと確認されたものだけが、市場に出回ることを許されています。このように、国によって制汗剤に対する基準や分類は異なるものの、いずれの国においても、消費者の安全を第一に考えた上で、厳しいチェックをクリアした製品のみが販売されているのです。安心して使用できるよう、国が定めた基準に基づいて厳格な管理が行われていることを知っておくことは大切です。
項目 | アメリカ | 日本 |
---|---|---|
分類 | 医薬品 | 医薬品医療機器等法に基づく |
承認機関 | 食品医薬品局(FDA) | 厚生労働省 |
基準 | 効果評価基準 | 有効性と安全性 |
日本で認められている成分
日本では、わきが対策の製品に配合できる有効成分として、ACH(塩化アルミニウム)以外にもパラフェノールスルホン酸亜鉛という成分が厚生労働省によって認可されています。
パラフェノールスルホン酸亜鉛は、汗の出口である汗腺に作用し、汗腺を一時的に収縮させることで、汗の分泌を抑制する効果があります。
この成分は、ACHと比較すると、肌への刺激が少なく、敏感肌の方でも使用しやすいというメリットがあります。そのため、肌が弱い方や初めてわきが対策製品を使う方にもおすすめです。
ただし、パラフェノールスルホン酸亜鉛は、効果が穏やかなため、ACHほどの高い制汗効果は期待できません。効果を実感するには、継続して使用することが重要です。
成分 | 効果 | メリット | デメリット | 推奨 |
---|---|---|---|---|
ACH (塩化アルミニウム) | 汗腺を一時的に収縮させ、汗の分泌を抑制 | – | 肌への刺激が強い | – |
パラフェノールスルホン酸亜鉛 | 汗腺を一時的に収縮させ、汗の分泌を抑制 | 肌への刺激が少ない 敏感肌の方でも使用しやすい |
ACHほどの高い制汗効果は期待できない 効果を実感するには、継続して使用が必要 |
肌が弱い方 初めてわきが対策製品を使う方 |
様々な種類
汗を抑え、爽やかな香りを与えてくれる制汗剤は、私たちの生活に欠かせないアイテムの一つと言えるでしょう。そして、その形状も実に様々です。それぞれに異なる特徴があるので、自分の使い方や好みに合わせて選ぶことが大切になります。
まず、広範囲に素早く塗布したいという方には、スプレータイプがおすすめです。細かい霧状の制汗剤が、汗の気になる部分をしっかりとカバーしてくれます。朝の忙しい時間帯などにも、手軽に使える点が魅力です。
持ち運びやすさを重視するのであれば、スティックタイプが便利です。コンパクトなサイズなので、バッグやポケットに入れてもかさばりません。外出先でも、手を汚さずにサッと塗れるのも嬉しいポイントです。
肌の乾燥が気になるという方には、ローションタイプが良いでしょう。みずみずしいテクスチャーで、肌に潤いを与えながら、汗を抑えてくれます。制汗効果だけでなく、保湿効果も期待できるのが特徴です。
液だれせずに、しっかりと塗布したいという方には、ロールオンタイプが最適です。ボトルを逆さにして、ボール部分を肌に転がすようにして使用します。液だれしにくく、ムラなく塗布できるのがメリットです。
このように、制汗剤には、それぞれの形状に合わせた特徴があります。用途や好みに合わせて、最適なタイプを選び、快適な毎日を送りましょう。
形状 | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|
スプレータイプ | 細かい霧状 | – 広範囲に素早く塗布できる – 朝の忙しい時間帯にも手軽に使える |
スティックタイプ | コンパクトなサイズ | – 持ち運びやすい – 外出先でも手を汚さずに塗れる |
ローションタイプ | みずみずしいテクスチャー | – 肌に潤いを与えながら汗を抑える – 制汗効果だけでなく保湿効果も期待できる |
ロールオンタイプ | 液だれしにくい | – しっかりと塗布したい場合に最適 – ムラなく塗布できる |