コスメを知りたい
先生、「化粧くずれ」って、汗や皮脂でメイクが崩れることですよね? 皮脂を抑えるために、化粧品の粉に何か工夫がされているんですか?
コスメ研究家
その通り!化粧くずれを防ぐために、粉の表面をコーティングすることが多いのよ。特に、シリコーンやフッ素でコーティングすると、皮脂をはじいてくれるから、化粧くずれしにくくなるの。
コスメを知りたい
そうなんですね!でも、フッ素って、フライパンのコーティングにも使われているイメージがあって、肌に優しくないんじゃないかって心配です…
コスメ研究家
鋭いですね!実は、フッ素だけだと肌への負担が大きくなってしまうこともあるの。だから、肌に優しいシリコーンと組み合わせたり、フッ素を変えたりして、肌への優しさと化粧もちの両方を良くしようと、研究が進められているのよ。
化粧くずれの原因
毎朝時間をかけて丁寧に仕上げたメイクも、午後になると崩れてしまう…。それは、多くの人が経験する共通の悩みと言えるでしょう。では、一体なぜ化粧崩れは起こってしまうのでしょうか?
化粧崩れの主な原因は、汗、皮脂、摩擦の3つです。気温が高くなったり、運動などで体温が上がると、汗をかきますよね。この汗が、せっかくのメイクを浮かせ、崩れの原因になってしまうのです。
また、肌の表面は皮脂と呼ばれる油分で覆われています。特に、顔は皮脂分泌が多い部分です。この皮脂がファンデーションと混ざってしまうことで、メイクがヨレたり、テカリの原因となってしまうのです。皮脂の分泌量が多い方は、部分的にティッシュオフするなどして、こまめなケアを行うようにしましょう。
さらに、マスクの着用による摩擦も、化粧崩れを悪化させる大きな要因となっています。マスクが肌に触れることで、摩擦が生じ、メイクが剥がれ落ちてしまうのです。マスク生活の今、摩擦に強いベースメイクを選ぶことが、美しい肌を保つためには重要と言えるでしょう。
化粧崩れの原因 | 詳細 | 対策 |
---|---|---|
汗 | 気温上昇や運動で汗をかくと、メイクが浮いて崩れる。 | – |
皮脂 | 肌の油分がファンデーションと混ざり、ヨレやテカリの原因となる。特に顔は皮脂分泌が多い。 | こまめなティッシュオフ |
摩擦 | マスクの着用などによる摩擦で、メイクが剥がれ落ちる。 | 摩擦に強いベースメイクを選ぶ |
化粧くずれを防ぐ技術
日中の活動や時間の経過とともに、せっかくのメイクが崩れてしまうのは避けたいものです。そこで今回は、化粧崩れを防ぐための最新技術についてご紹介します。
私たちの肌は、常に皮脂を分泌しています。この皮脂と、ファンデーションなどの化粧品の粉体がうまく馴染まないと、化粧崩れの原因となります。そこで開発されたのが、化粧品の粉体表面を特殊な成分で処理する技術です。
この技術では、主にシリコーンやフッ素などが用いられます。これらの成分で粉体表面をコーティングすることで、肌から分泌された皮脂をはじき、ファンデーションへの影響を抑えることができます。
特に、フッ素は優れた耐皮脂性を持つため、化粧持ちを格段に向上させる効果が期待できます。フッ素でコーティングされたファンデーションは、皮脂によるテカリやベタつきを抑え、長時間メイクしたての美しい仕上がりを保ちます。
化粧崩れの原因 | 最新技術 | 効果 |
---|---|---|
皮脂と化粧品の粉体がうまく馴染まないこと | 化粧品の粉体表面を特殊な成分で処理する技術 (シリコーン、フッ素などを使用) |
・皮脂をはじく ・ファンデーションへの影響を抑える ・テカリやベタつきを抑える ・化粧持ちを向上させる |
フッ素処理の課題
化粧くずれを防ぐ効果に優れたフッ素処理ですが、実は解決すべき課題も抱えています。
従来の方法では、皮脂をはじく効果が高い一方で、肌へのなじみが悪く、負担をかけてしまうという側面がありました。これは、フッ素という物質がもつ性質そのものに起因しています。
そのため、肌への負担を少なくしようと、フッ素処理された粉体の配合量を減らしてしまうと、今度は肝心の化粧くずれ防止効果が十分に得られないというジレンマに陥ってしまっていました。
つまり、従来のフッ素処理は、
* 効果と肌への優しさの両立
という、相反する要素をいかに両立させるかという課題に直面していたのです。
従来のフッ素処理のメリット | 従来のフッ素処理のデメリット |
---|---|
皮脂をはじく効果が高い | 肌へのなじみが悪い 肌に負担をかけてしまう 配合量を減らすと化粧崩れ防止効果が減る |
新しい表面処理方法
– 新しい表面処理方法化粧品において、皮脂による化粧崩れを防ぐことは永遠の課題です。そこで近年注目されているのが、シリコーン変性フッ素やアルキル変性フッ素といった、従来のフッ素に他の物質を組み合わせた新しい表面処理方法です。これらの技術は、フッ素がもつ優れた皮脂への強さを保ちつつ、肌へのなじみやすさを高めることを目指して開発されました。シリコーン変性フッ素は、フッ素とシリコーンを組み合わせることで、皮脂をはじく効果と同時に、肌への滑らかさを向上させる効果も期待できます。シリコーンは、その滑らかな質感が特徴で、化粧品に配合されることで、肌に均一に広がり、さらっとした心地よい感触を与えます。このシリコーンの特性と、フッ素の皮脂をはじく力が組み合わさることで、化粧持ちが良く、かつ使用感の良い化粧品開発が可能となります。一方、アルキル変性フッ素は、フッ素とアルキル鎖を組み合わせることで、皮脂に対する耐久性を高めながら、肌への負担を軽減することを目指しています。アルキル鎖は、炭素と水素からなる鎖状の構造で、その長さや形状によって様々な性質を示します。アルキル鎖をフッ素と組み合わせることで、皮脂に対する耐久性を高め、化粧崩れをより一層防ぐ効果が期待できます。これらの新しい表面処理方法は、化粧品の仕上がりや使い心地を向上させるだけでなく、化粧崩れを防ぐことで、頻繁に化粧直しをする必要性を減らし、肌への負担を軽減することにも繋がります。今後の化粧品開発において、ますます重要な技術となるでしょう。
表面処理方法 | 特徴 | 効果 |
---|---|---|
シリコーン変性フッ素 | フッ素とシリコーンを組み合わせたもの | ・皮脂をはじく ・肌への滑らかさを向上 |
アルキル変性フッ素 | フッ素とアルキル鎖を組み合わせたもの | ・皮脂に対する耐久性を高める ・肌への負担を軽減 |
自分に合った化粧品選びを
毎日のメイク、せっかくなら気持ちよく一日過ごしたいですよね。そのためには、自分の肌に合った化粧品選びが何よりも大切です。
特に、気温や湿度の高い時期に気になるのが化粧崩れ。皮脂分泌が多い方は、皮脂に強い化粧下地やファンデーションを選びましょう。テカリを抑え、メイクの持ちがぐんとよくなります。また、日中もこまめに皮脂を抑えることが肝心です。余分な皮脂は、ティッシュやあぶらとり紙で優しく押さえるようにしましょう。
化粧品を選ぶ際には、配合されている成分にも目を向けたいもの。近年、フッ素を配合した化粧品の人気が高まっていますよね。このフッ素、実は種類がいくつかあります。従来のものに加え、シリコーンで変性したものや、アルキル基で変性したものなど、様々な種類が開発されています。これらの新しいフッ素は、従来のものに比べて肌への負担が少ない傾向があります。
自分の肌質や悩みは人それぞれ。本当に自分に合った化粧品を見つけることは、簡単なようで難しいものです。しかし、自分にぴったりのものを見つけられれば、メイクの仕上がりが格段にアップするだけでなく、肌の調子も整ってきます。いろいろ試してみて、ぜひお気に入りの一品を見つけてくださいね。
悩み | 対策 |
---|---|
化粧崩れ | ・皮脂に強い化粧下地やファンデーションを選ぶ ・日中こまめに皮脂を抑える(ティッシュやあぶらとり紙を使用) |
肌への負担軽減 | ・フッ素配合化粧品を選ぶ ・従来のものより、シリコーン変性やアルキル基変性のフッ素配合化粧品がおすすめ |