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パーマ液のヒミツ!塩酸システインってどんな成分?

コスメを知りたい

先生、塩酸システインって成分を見かけるんですが、どんなものですか?

コスメ研究家

塩酸システインは、髪の毛の形を変える力を持った成分だよ。パーマ液に使われているよ。

コスメを知りたい

パーマ液に入っているんですね! どうして髪の毛の形を変えられるんですか?

コスメ研究家

髪の毛は、シスチン結合っていうもので形作られているんだけど、塩酸システインはそれを切って、再び繋ぎ合わせることで、くせ毛をまっすぐにする straightening や、ウェーブを作る curling を可能にするんだよ。

塩酸システインとは?

塩酸システインとは?

– 塩酸システインとは?私たちの体の中には、タンパク質を作るために欠かせない栄養素であるアミノ酸が存在します。そのアミノ酸の一つにシステインというものがあり、塩酸システインは、このシステインに塩酸が結びついたものを指します。塩酸システインは、医薬品や化粧品の分野で広く活用されています。医薬品としては、主に咳止めや痰を出しやすくする去痰薬として、錠剤やシロップなどの形で配合されています。また、解毒作用を持つことから、肝臓の働きを助ける医薬品や、アセトアミノフェンなどによる中毒の治療薬としても用いられています。一方、化粧品では、主に美白効果を期待して配合されます。シミの原因となるメラニンの生成を抑えたり、メラニンを無色化する作用を持つため、シミ・そばかす対策に有効な成分として、化粧水や美容液などに配合されています。また、コラーゲンの生成を促進する作用もあるため、肌にハリや弾力を与え、しわを改善する効果も期待できます。さらに、塩酸システインは抗酸化作用も持ち合わせており、紫外線などによる肌へのダメージを抑制し、肌の老化を防ぐ効果も期待できます。このように、塩酸システインは医療分野だけでなく、美容の分野でも広く活用されている成分です。

分野 用途 効果・作用
医薬品 咳止め、去痰薬 咳を抑え、痰を出しやすくする
肝臓の働きを助ける薬 解毒作用
中毒の治療薬 解毒作用
化粧品 美白 メラニン生成抑制、メラニン無色化、シミ・そばかす対策
しわ改善 コラーゲン生成促進、ハリ・弾力アップ
老化防止 抗酸化作用、紫外線ダメージ抑制

パーマ液への応用

パーマ液への応用

– パーマ液への応用

私たちの髪の毛の約9割はケラチンというタンパク質でできています。このケラチンには、シスチン結合と呼ばれる結合が数多く存在します。このシスチン結合こそが、パーマをかける際に非常に重要な役割を担っています。

塩酸システインは、パーマ液の主成分として広く知られており、このシスチン結合を切断する働きがあります。パーマをかけたい時、まず塩酸システインを含む薬剤を髪に塗布します。すると、薬剤に含まれる塩酸システインが髪のシスチン結合を切断し、髪は形を変えることが出来る状態になります。このタイミングでロッドを使い、髪を思い通りの形に固定します。

シスチン結合を切断しただけでは、髪は元の形に戻ってしまいます。そこで、形を固定した後に別の薬剤を使って、切断されたシスチン結合を再び繋ぎ合わせる処理を行います。こうして、ウェーブのかかった状態を長くキープすることができるのです。

工程 薬剤 作用機序 効果
1. パーマ液塗布 塩酸システイン含有薬剤 シスチン結合の切断 髪が形を変えられる状態になる
2. ロッドで髪を固定 思い通りの形に固定
3. 再結合剤塗布 シスチン結合を再結合する薬剤 切断されたシスチン結合の再結合 ウェーブの固定

塩酸システインの安全性

塩酸システインの安全性

– 塩酸システインの安全性について塩酸システインは、医薬品や化粧品の成分として長年の使用実績があり、安全性の高さは広く知られています。特に、パーマ液やヘアカラー、育毛剤などに配合され、私たちの生活で役立っています。

塩酸システインは、タンパク質の構造を変える働きを持ち、パーマ液においては、髪の毛の結合を一時的に切断し、ウェーブを作り出すために利用されています。 また、メラニン色素の生成を抑える効果もあるため、美白効果を期待した化粧品にも配合されています。

しかし、その効果の高さゆえ、使い方には注意が必要です。高濃度で使用したり、長時間肌に接触させたりすると、皮膚や髪に刺激を感じることがあります。特に、肌の弱い方やアレルギー体質の方は、使用前にパッチテストを行うなど、注意が必要です。

安全性の高い成分ですが、使用上の注意をよく読み、正しく使用することで、その効果を最大限に活かすことができます。不安な場合は、医師や薬剤師に相談の上、使用することをおすすめします。

項目 内容
成分名 塩酸システイン
用途 医薬品、化粧品(パーマ液、ヘアカラー、育毛剤、美白化粧品など)
効果・働き – タンパク質の構造を変える働き
– パーマ液:髪の毛の結合を一時的に切断し、ウェーブを作り出す
– 美白化粧品:メラニン色素の生成を抑える効果
安全性 – 長年の使用実績があり、安全性は高い
– 高濃度で使用したり、長時間肌に接触すると、皮膚や髪に刺激を感じる場合がある
– 肌の弱い方やアレルギー体質の方は、使用前にパッチテストを行うことが推奨
注意点 – 使用上の注意をよく読む
– 不安な場合は医師や薬剤師に相談